Nバック課題(n-back task)は元々脳科学の分野でワーキングメモリと呼ばれる“脳の一時記憶能力”の実験、調査、測定に用いられていた単純な記憶ゲームだったのですが、Nバック課題自体に脳のワーキングメモリを鍛える効果があることが分かり、今日では脳トレゲームとして扱われています。
ワーキングメモリは頭を使う作業に必要な機能です。ワーキングメモリを鍛えると、暗算がスラスラ出来るようになったり、長文を簡単に理解できるようになったりします。また、ADD(注意欠陥障害)やADHD(注意欠陥・多動性障害)はワーキングメモリの障害が関わっている場合が多いことが明らかになっており、ワーキングメモリのトレーニングによってそれらの症状が改善したケースが多々あります。他にも学習障害や自閉症などの発達障害との関連性も研究されています。
Copyright (C) 2014 しらいと All Rights Reserved.